『Love Addiction』の考察的な

典子ダイナマイト!

 昨日の【黒木ほの香前川涼子の”まだまだこれからなんです!”♯3】は大変よろしゅうございました。ひたすらおっさん二人に芝崎さんが絡まれてただけな気がしますが(笑)

 そんなわけで、日曜がアルストロメリアのリリイベなのでタイトル通りにLove Addictionについて記録しておきます(遅い)。

 赤が甘奈ラベンダーが甜花白が千雪さんのパートになっております。

 

 

アイスティーもペストリーも マンネリだよ いつもより贅沢にテーブルを飾ろう

下ろし立てのワンピースと おしゃれなカフェ ドキドキの待ち合わせ もうすぐあなたに会えるね

 ペストリーとは、パン生地に油脂を多く加えてパイ状に焼き上げたもの。タルトなどのお菓子。マンネリは、新鮮味や独創性が無い、退屈。語源は芸術家の手法なんだとか。変わらない手法を続けていることから転じた言葉らしいです。

 

 日課ティータイムも退屈さを感じるぐらい、『あなた』との時間が待ち遠しい……そんな乙女心を感じます。贅沢にテーブルを飾ろうは、自身のオシャレに気合いをいれていることへの比喩かも。もしくは『あなた』との時間への期待感とか。

 それにしても前後の歌詞のせいか「マンネリだよ」が、「飲んでみたよ」に聞えるのは私だけだろうか。

 

Just in time(Just in time) キラッとする(キラッとする) スプレーを散りばめて 待ちに待った(待ちに待った) 始まりの予感ね So give me love

 Just in timeの訳はぎりぎり間に合う。意訳するなら、待ち合わせの時刻になった、あるいは待ち合わせ場所から遠目に『あなた』が見えてきたとかでしょうか……?So give me loveは、それでは、私に愛を下さい!って訳でいいのかなぁ。なんだか「そう、君は!」って言葉遊びにも聞こえるような……。

 待ち合わせぴったりの時間・「あなた」に出会う直前まで入念に決める気合いの入れよう、待ちに待った・始まりの予感・ give me loveから感じるのは、これからの時間への強烈な期待と幸福感。ほんとに楽しみにしていたのが容易に伺えます。愛をくださいというより、愛おしい時間というプレゼントが待ち遠しい!とかそんなニュアンスなのかもしれません。

 

どうしてなのLove Addiction のぼせてばっかりRescue me まるでグラサージュ グラサージュ どんどん照れるのは(なぜ) なぜ(なぜ)なぜだろう 感じてるのはLove Emotion なんだかとっても Heavenly まるでアンビバージュ アンビバージュ

最初のひと口で(もう) もう(もう)とろけちゃいそうなんだよ

 タイトル回収ですね。Addictionとは嗜癖。ある特定の物質や行動、関係を特に好む性向。中毒・依存。直訳だとプラスなイメージゼロな単語ですね(笑)。それだけ「あなた」に夢中になっている、ってことでしょう。Rescue meはそのまま私を助けてでしょうね。グラサージュとは、主にケーキの装飾、乾燥防止の仕上げ目的の手法。表面の艶出し、糖衣を掛けること(コーティング)。あのテカテカしてるやつですね。 Emotionはエモい……改めて調べてみると情緒(情動)=感情を引き出す雰囲気、感情、感動ってことですね。愛しいって感情で一杯一杯な感じでしょうか。Heavenlyはそのまま天国のようなってことですね。アンビバージュが、ケーキのスポンジなどに風味と適度の湿り気を与えるための手法(アンビべ)に使うシロップ(基本は砂糖と水に洋酒を加えたもの)のことだそうです……この曲、お菓子用語多いですねぇ。

 のぼせて/酔う(アンビバージュ)→昇天(Heavenly)、砂糖(グラサージュ/アンビバージュ)→とろけちゃいそうとか、繋がる歌詞が面白いです。

 『あなた』への好意に自覚はあっても、その思いの大きさは無自覚あるいは想定外だったのでしょうか。グラサージュ(コーティング)→照れて紅潮していると妄想すると可愛い姿が浮かんできます。「どうしてあなたにこんなに夢中なんだろう?甘さと酩酊感が見せる夢見心地な気分で昇天しそうになっちゃうの、どうしよう」みたいな幸せな混乱ぶりが垣間見える気がします。

ガーリーにもセクシーにも なれちゃうから 罪深いテイスティー お好きな オーダー 召しませ

 ガーリーとは、少女のような。大人っぽすぎず子供らしさを残した可愛いもの。要はセクシーと対極関係にある言葉ですね。テイスティーは美味・風味がある様子。上品・魅力的な様子。罪深いと掛け合わせることで、とても魅力的に振る舞えますよってことですかね。

 「どんな期待にも美しく応えらるの。だから『あなた』の好きなように私に命令してみて?」みたいな感じでしょうか。

 

One more time(One more time) ビビッときた(ビビッときた) 手を取ってくれたから ちがいないわ(ちがいないわ) すてきな王子様 So love me do

 One more timeの訳は、もう一度。So love me doは、私をどうか愛してくださいみたいな感じ?So give me loveと似た感じですが、若干ニュアンスが変わりますね。前者が命令、後者はお願いに近いような……もしかして2番は1番より時系列が前なのかもしれません。

 『王子様=あなた』一目惚れをした感じでしょうか。落し物を拾ってもらったとかベタで普遍的な出会いに運命を感じている感じが何となくがします。『恋は盲目』『運命の赤い糸』とかそんな言葉が浮かびます。

 

どうしてなのLove Addiction たまにはゆっくりCall me もっと モンタージュ モンタージュ そろそろこの気持ち(今)(今)伝えてもいいのかな

夢のような時間に終わりはあるの? わたし なみだ もろい いじわるはしないでね

 Call meは私に電話して、私を呼び出して……うーんどっちでもいけそうですね。モンタージュは、映画用語で視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法。結合した映像に、個のカットには無い新しい全体的な意味や美しさを作り上げる構成方法なんだとか。転じて、何枚かの写真から一部分を切り取って合成した写真はモンタージュ写真となります。

 「たまには呼び出してもらって二人でゆっくり話してみたい。色々な形で『あなた』へアピールしてきたのは、全ては『あなたが好き』に繋がっているの。それを伝えても大丈夫なのかな?」「告白したら、あるいはその後でも、幸せに終わりが来てしまうことが怖い、弱い私の不安を拭い去ってほしい。」……『~召しませ』あたりの歌詞まではなかなか強気そうな雰囲気の恋する乙女でしたが、雰囲気が変わり内に抑えていた不安が吐露しているような感じです。それにしても『今』『夢のような時間に終わりはあるの?』辺りのワードはアルストロメリアの感謝祭シナリオを彷彿とさせる部分ですね。

どうしてなのLove Addiction のぼせてばっかりRescue me まるでグラサージュ グラサージュ どんどん照れるのは(なぜ) なぜ(なぜ)なぜだろう 感じてるのはLove Emotion なんだかとっても Heavenly まるでアンビバージュ アンビバージュ

最初のひと口で(もう) もう(もう)とろけちゃいそうなんだよ

 1番の最後と同様。1番では「どうしてあなたにこんなに夢中なんだろう?甘さと酩酊感が見せる夢見心地な気分で昇天しそうになっちゃうの、どうしよう」と幸せな混乱を感じましたが、2番を受け取ると若干受け取り方に変化があるような……今は不安を忘れて『あなたへの思い≒天国』への味に微睡んでいよう的な。

 

 期待と不安が織り成す、甘さと依存。ハピリリと対比させるなら、一歩前進したけど踏み込み切れない感じ。『今はまだ夢から覚めないでほしい』とかそんな感じでしょうか。Addictionの意味に大分引っ張られすぎてるような気もしますが。とりあえず今のところはこんなところで〆ます。